名古屋で味噌ラーメンを語るなら、看板が派手で観光客が並ぶ店だけが正解じゃないです。
むしろ、仕事帰りにふらっと寄れて、腹がきっちり満ちて、明日も現場で動ける。
そういう店が「通いの一杯」になっていきます。
今回書くのは、中村区賑町の路地側にある「味噌ラーメンらくらく本店」です。
太閤通駅あたりでラーメンを探していると、地図では近そうに見えるのに、実際は住宅の匂いが濃い道へ入っていく感じで、ちょっとだけ心が落ち着きます。
自分は建築の現場職人で、昼メシはラーメン率が高いです。
そして正直に言うと、味噌は「濃い」「熱い」「しょっぱい」のどれかが欠けると、満足感が落ちる派です。
この店はそのへんが、妙に職人気質というか、真面目に腹を満たしに来いって顔をしています。
しかも、辛味噌だのにんにく味噌だの、えび味噌やカレー味噌まで、味噌の遊びが多い。
さらに台湾まぜそばや油そばまで並んでいて、名古屋らしさも抜け目がないです。
ただし、いいことだけを書いても信頼されません。
駐車場のことや喫煙の空気、支払いのクセ、席の少なさみたいな現実も、ちゃんと体験の流れで書きます。
読み終わったときに、あなたが「ここ、自分向きかも」と思えるか、逆に
「自分はやめとこ」と判断できるか。
そこまで含めて、現場目線でいきます。
店舗情報
| 店名 | 味噌ラーメンらくらく本店 |
|---|---|
| 住所 | 〒453-0025 愛知県名古屋市中村区賑町1-2 |
| 営業時間 | 11:00〜15:00 17:00〜23:00 |
| 定休日 | なし |
| 交通手段 | 太閤通駅から徒歩8分 中村日赤駅から徒歩10分 |
| 支払い方法 | QRコード決済可(PayPay) |
| お問い合わせ | 052-526-4585 |
グーグルマップ
設備
| 席数 | 10席 |
|---|---|
| 個室 | 無し |
| 貸切 | 不可 |
| 喫煙 | 全席喫煙可 |
| 駐車場 | 無し |
| お子様連れ | 不明 |
太閤通の裏側にある、腹を預けられる味噌。
太閤通駅から歩くと、表通りの音が少しずつ薄れていきます。
そのため、頭の中も仕事モードから食事モードへ切り替わるのが早いです。
中村区ラーメンの店って、交通量が多い道沿いに構えているところも多いですが、らくらく本店は「ここまで来るか」という場所にあります。
そして、店先の空気がいきなり味噌の甘い香りに寄るわけじゃなくて、普通の町の匂いの延長に店がある。
だから逆に、生活の中の一杯として入りやすいです。
ただし、車で来る人は最初に一回つまずきます。
駐車場が店に付いていないので、ハイエースで近くを流して「空いてるコインパーキングどこだ」となる。
なぜなら、このあたりは住宅と細道が混ざっていて、パッと停めてパッと食う、がやりづらいからです。
自分は駐車場の有無をかなり気にするタイプなので、ここは最初に覚悟が要ります。
それでも行く価値があるかどうかは、結局どんぶりの中で決まります。
席に座った瞬間、店のリズムが分かる。
扉を開けた瞬間に、まず目が席数に行きます。
カウンター中心で、店内はコンパクトです。
そのため、席に着くと「ここは長居する店じゃないな」と身体が勝手に判断します。
そして、隣の客との距離が近いぶん、注文の声もレンゲが器に当たる音も、全部こちらに届きます。
この距離感が落ち着く人もいるし、逆に窮屈に感じる人もいる。
自分は現場で人と距離が近いのに慣れているので平気でした。
ただし、空気の質が店の性格を作ることもあって、ここは全席喫煙可の雰囲気が残っています。
というのは、非喫煙者の自分でも、ふとした瞬間に煙の筋が視界に入るからです。
「ラーメン屋は禁煙が当たり前」と思っている人には、ここは向かないかもしれません。
正直、タバコの匂いが一切ダメな人は、味以前に集中できない可能性があります。
メニューを見て、最初の注文を捨てた話。
席に着いてメニューを見ると、味噌ラーメンの種類が意外と多いです。
辛味噌ラーメン。
にんにく味噌ラーメン。
えび味噌ラーメン。
カレー味噌ラーメン。
さらに、台湾まぜそばや油そばもある。
そして、ごはんものに台湾丼やチャーハンまで見える。
ここで自分の頭の中が一回散らかります。
最初は「初回はノーマルの味噌ラーメンで基準を取るべきだ」と思っていました。
ところで、隣の客が辛味噌を頼んだときの店員さんの返事が、妙に慣れていて軽いんです。
その瞬間、「この店の軸は辛味噌なのか」と気持ちが揺れました。
そして自分は、ノーマル味噌のつもりだった手を止めて、辛味噌に切り替えました。
ただし、辛味噌は失敗しやすい。
なぜなら、辛さが前に出ると味噌の甘みやコクがぼやける店もあるからです。
だから迷いが残ったまま、辛味噌でお願いします、と口にしました。
熱が立ち上がる味噌は、仕事帰りに刺さる。
どんぶりが置かれた瞬間、まず湯気の密度が違います。
そして、スープの表面がやたらと熱そうに揺れている。
こういう店は、最初の一口を焦ると舌をやります。
そのため、レンゲを持ち上げた瞬間に、自然と手首が慎重になります。
一口目で感じたのは、味噌の香ばしさと、生姜のようなキレです。
さらに、香味野菜の甘さが後ろから追いかけてくる。
辛味噌は辛さが刺さるというより、味噌の厚みを押し上げる方向の辛さでした。
そして麺が太めで、ちぢれが強い。
噛むと、少しだけ跳ね返ってくる感じがあって、札幌味噌ラーメン系の気配が見えます。
この「噛んで食ってる感」は、現場で動く人間にはありがたいです。
腹で評価するって、こういうところです。
二口目で気づく、にんにくの誘惑と回転率。
食べ進めていると、隣の席からにんにく味噌の匂いが流れてきます。
また、店内が狭いぶん、その匂いが逃げない。
その瞬間、自分の中で「にんにく味噌にすればよかったか」という後悔が出ました。
ただし、にんにくは午後の現場に戻る日だと武器にも凶器にもなります。
だから、今日は休みでよかった、と思いながらレンゲを進めます。
そして、周囲を見ると食べるペースがみんな早い。
回転率をちゃんと回している店の空気で、店員さんも必要以上にしゃべらない。
この静かな忙しさが、個人的には信用できます。
小さな失敗。
量を読み違えたのは、ここからです。
自分は腹が満たされてナンボなので、途中で「らくらく飯」みたいなごはんものを追加しようと考えました。
ところが、麺が思ったより腹に来ます。
なぜなら、太めの麺がスープをまとって重さを増しているからです。
さらに、味噌スープの熱さと濃さが、体のスイッチを「満腹方向」に早めに倒してくる。
それでも自分は、つい癖でライス小を頼みかけました。
そして注文の直前で、隣の客がチャーハンまで付けているのを見て、逆に怖くなりました。
この店で初回からラーメンと丼とチャーハンを並べるのは、たぶん強者のやり方です。
自分みたいな「腹は強いが胃は年相応」のタイプは、初回はラーメン単品か、せいぜい小ライスまでが無難でした。
結果として、追加注文はやめました。
正直、ここは自制できてよかったです。
味噌の濃厚さは、好みが割れる。
この店の味噌は、軽やかで上品、というより、腹に落とすための味です。
そのため、あっさり味噌が好きな人には重く感じるかもしれません。
また、スープの熱さが最後まで落ちにくいので、猫舌の人はペース配分が必要です。
そして、汗をかきたくない日にも向きません。
一方で、寒い日や雨の日に現場が休みになって、身体が冷えているときは、これがちょうどいい。
熱と塩気とコクで、体の中心が戻ってくる。
自分はそういう一杯が好きです。
支払いのクセと、行く前に知っておきたい現実。
会計の段階で、支払い方法のクセが出ます。
現金が基本で、カードや電子マネーは使いづらいタイプです。
ただし、PayPayは使えます。
この「PayPayはOKだけどカードはダメ」という線引きは、普段カード派の人だと引っかかる。
そのため、手ぶら感覚で来ると焦ります。
そしてもう一つ、さっきも触れた駐車場の問題。
車で動く人は、店の近くで都合よく停められると思わない方がいいです。
なぜなら、駐車場なしの店は、食後に「停めた場所どこだっけ」となる瞬間まで含めて体験になるからです。
自分は駐車場を気にする人間なので、ここはデメリットとしてはっきり書きます。
次は何を食うか。
一回目の基準が取れたので、次の狙いがはっきりします。
まず、にんにく味噌ラーメン。
そして、えび味噌ラーメン。
さらに、カレー味噌ラーメン。
味噌が軸で、派生が多い店は、通うほど自分の当たりを見つけやすいです。
また、台湾まぜそばがあるのも強い。
名古屋の台湾まぜそばは、ラーメン好きの気分転換としてちょうどいい。
ただし、まぜそば系は量感が読みづらいので、初回でいきなり攻めると「重すぎた」となる可能性があります。
だから、味噌を一度食ってから、二回目以降に手を出すのが自分はおすすめです。
ランチで使うか、夜に使うか。
営業時間が昼と夜に分かれているのは、使い勝手がいいです。
太閤通でランチを探していて、味噌ラーメンをしっかり食べたいなら、候補になります。
また、夜も遅めまでやっているので、仕事終わりに寄れる。
ただし、店内がコンパクトなので、混む時間は「席が空くまでの短い待ち」が出ます。
この待ち時間が苦手な人は、少し時間をずらすと楽です。
回転率は悪くないので、行列で地獄を見る店ではありません。
けれど、椅子にどっかり座って長居するタイプの店じゃない。
その割り切りができると、満足感が上がります。
この店が向いている人。
濃厚な味噌ラーメンが好きで、熱々のスープにテンションが上がる人。
そして、太めのちぢれ麺を噛んで、腹に落としたい人。
また、辛味噌ラーメンで汗をかいてスッキリしたい人。
一方で、あっさり派や、タバコの空気がどうしても無理な人にはおすすめしません。
正直、自分は「ラーメンは静かに集中して食いたい派」なので、喫煙の空気が強い日は当たり外れが出ると思いました。
この一点だけは、万人受けしないです。
自分の結論。
名古屋味噌ラーメンの店を探していて、「派手さより腹の納得」を求めるなら、らくらく本店は刺さります。
そのため、観光で映える一杯が欲しい人より、生活の中で強い一杯を欲しがる人に向く。
そして、初来店のおすすめは、いきなり欲張らずに味噌か辛味噌で基準を取ることです。
なぜなら、この店は派生が多いぶん、二回目からが本番になりやすいからです。
駐車場なし。
全席喫煙可の空気。
支払いのクセ。
この現実を飲み込んだうえで、どんぶりの熱と味噌の厚みを受け取れるなら、ちゃんと「また来る理由」が残ります。
自分はまた行きます。
次は、にんにく味噌でいきます。

