名古屋駅の西側って、仕事終わりの腹がいちばん危ないんですよ。
現場が長引いて、コンビニで済ませるか迷った時に、頭の中に「〆ラーメン」って文字が点灯するんです。
ただ、名古屋駅 ラーメンで検索して出てくる店って、行列前提だったり、観光向けに見えたりして、こっちは作業着のまま突っ込みづらい。
そのため、駅近で、気取らず、腹と気分の両方を落ち着かせてくれる場所を探していました。
そして出会ったのが、椿町の「ラーメン酒場 にし〇」です。
ラーメン居酒屋という言い方をすると、ラーメンがオマケみたいに聞こえる人もいるかもしれません。
でもここは逆で、小料理で胃を温めてから、最後に中華そばで仕上げる流れが、妙に理にかなっていました。
なぜなら、酒の勢いで味が雑に感じる店だと、〆の一杯がただの塩水に化けるんです。
ところで私は、腹で評価する職人型の人間なので、格好よりも満足感、気分よりも回転率、そういう目線で見ています。
そして、良いところは良いと言うし、合わないところは合わないと書きます。
名駅西で深夜までやっていて、分煙で、現金のみというクセも含めて、ちゃんと生身の店としてお伝えします。
店舗情報
| 店名 | ラーメン酒場 にし〇 |
|---|---|
| 住所 | 〒453-0015 愛知県名古屋市中村区椿町4-4 にしまる&unimo.ビル1階 |
| 営業時間 | 17:00〜2:00 |
| 定休日 | 日曜 |
| 交通手段 | 名古屋駅から徒歩3分 |
| 支払い方法 | 現金のみ |
| お問い合わせ | 不明 |
グーグルマップ
設備
| 席数 | 不明 |
|---|---|
| 個室 | 無し |
| 貸切 | 不可 |
| 喫煙 | 分煙 |
| 駐車場 | 無し |
| 設備 | カウンター テーブル |
| お子様連れ | 不明 |
名駅西の夜は、胃袋が迷子になりやすいです。
名古屋駅西口を出て椿町の方へ歩くと、光と人の流れが妙に速い。
そして「今すぐ腹に入れたい」気持ちと、「ちゃんと座って落ち着きたい」気持ちが、同時に来ます。
そのため、ラーメンだけの店だと早すぎるし、居酒屋だけだと締めが弱い。
この中途半端な時間帯に、ラーメン酒場って選択肢が、実は一番まともだったりします。
にし〇は、名古屋駅から近いのに、ド真ん中の派手さではなく、少しだけ脇道の落ち着きに寄っています。
ただし、駅近だから安心と思い込むと、店の入口で一瞬だけ「あれ、ここで合ってるか」と目が泳ぐ人もいるはずです。
看板の主張が強すぎないので、初回は胸を張って入るより、軽く探りながら入るのが正解でした。
扉を開けた瞬間に、喉が先に反応しました。
入った瞬間、鼻にくるのが、脂の甘い匂いじゃないんです。
醤油の角と、温い湯気の匂いが先に来て、「あ、ここは〆がちゃんとしてるやつだ」と体が勝手に判断しました。
そして席に着くと、妙に落ち着くのに、落ち着きすぎない。
というのは、酒場の空気って、静かすぎると肩が凝るし、騒がしすぎるとラーメンの味が負ける。
その中間のところに、ここはいました。
また、分煙という表記は正直ありがたい一方で、席の位置によっては煙の流れに当たり外れが出る可能性はあります。
私は作業着で来ているので、服に匂いが付くのは慣れてますが、気になる人は座る位置を最初に相談した方がいいです。
手書きメニューのクセが強い
卓上と壁に手書きのメニューが並んでいますが、クセが強いと感じました笑
そして私は、腹が減っているほど判断が雑になるので、最初は勢いで「中華そばを先に下さい」と言いそうになりました。
ただし、ここは酒場です。
先に麺を入れると、その後のつまみが全部「後追い」になって、結果的に満足度が落ちることがあります。
そのため、いったん息を整えて、まずは軽い小料理から入ることにしました。
この時点で、もう一つ大事なことに気づきます。
現金のみです。
キャッシュレスで回している人は、ここでポケットを探って焦ります。
私は職人なので現金が残ってることが多いですが、財布が薄い日は危ないので、先に確認しておいた方がいいです。
最初の一品は、わさび野沢菜がちょうど良かったです。
小料理は派手じゃないのに、酒の席の手が止まらないタイプでした。
わさび野沢菜は、辛さで殴るんじゃなくて、鼻の奥でスッと抜ける感じです。
そして、ラーメンを待つ舌を、ちゃんと整えてくれる。
なぜなら、油でべったり舌を覆うつまみだと、最後の中華そばが鈍くなるんです。
また、きゅうりのたたきも、韓国風の方向に寄せてあって、塩気がきれいに入っています。
一方で、ここを「居酒屋としてがっつり飲みたい」人には、料理の派手さを求めると肩透かしかもしれません。
私はむしろ、この控えめさが好きでした。
周りの客の注文で、心が揺れました。
私がちびちびやっている間に、隣の席が「まぐろ」を頼んだんです。
その言い方が、刺身なのか、中落ちなのか、漬けなのか、店によって表情が変わる。
そして出てきた皿が、ちゃんと酒場の皿でした。
ここで一瞬、私は迷います。
本当は、今日はラーメンの調査のつもりだったのに、まぐろが妙にうまそうで、注文がぶれます。
ただし、ぶれたまま頼むと、腹の計算を外します。
そのため、店の回転率を見ながら、自分の胃袋の残量も見ます。
この店は、ラーメンだけで回しているわけじゃないので、急かされる空気は薄い。
だからこそ、こっちが自分でブレーキを踏まないと、つい頼みすぎる。
私は結局、まぐろ中落ちのづけを挟みました。
正直、この流れができる時点で、ラーメン屋というより“締めまで面倒見てくれる酒場”です。
焼酎の相談ができるのは、地味に強いです。
酒場の価値って、酒の種類よりも、出し方と会話の距離感だと思っています。
にし〇は、銘柄を並べて「好きに選べ」じゃなく、迷っていると空気を読んでくれる感じがありました。
そして、焼酎が合う小料理があるので、飲み方が一本線になる。
ただし、ベタベタに甘いサワーで流したい人には、ちょっと方向性が違うかもしれません。
私は焼酎派なので、ここは完全に好みでした。
この一文だけは言わせてください。
正直、映えるグラスと派手なツマミが欲しい人には、向かないと思いました。
いよいよ中華そば、ここで注文の読み違いが起きました。
小料理で気持ちよくなってきたところで、「中華そば下さい」と言います。
この時、私は勝手に“締めだから軽い”と思い込んでいました。
なぜなら、ラーメン酒場の〆って、量を控えめにしてある店も多いからです。
ところが、出てきた丼を見て、思ったよりしっかりしていました。
軽い顔して、ちゃんと腹を満たしに来る。
この瞬間、私は嬉しい反面、「つまみを一品減らせばよかった」と少し反省しました。
初来店で欲張りすぎると、最後の一杯が“感動”じゃなく“義務”になります。
そのため、初回は小料理を二品までにして、余力を残してから中華そばに行くのが安全です。
味は、優しいのに、逃げない醤油でした。
スープは、強い油で押すんじゃなく、醤油の輪郭を立てています。
そして、温度がいい。
熱すぎて舌が麻痺するんじゃなく、ちゃんと味が取れる温度で来るから、酒の後でも芯が分かる。
麺は、締めに向くリズムで、すすった時に空気を含む感じがありました。
一方で、濃厚豚骨でガツンと殴られたい人には、物足りないでしょう。
私は昼もラーメン率が高い人間なので、重い一杯も好きです。
ただし、深夜に近い時間帯にこの中華そばを入れると、胃が朝まで荒れない。
この“翌日の体の軽さ”まで含めて、締めとして正しい味だと思いました。
接客は、合う人には刺さります。
大将と奥さんが迎えてくれる空気があって、距離が近い。
そのため、常連が多い時間帯だと、輪の中に入った気分になる人もいるかもしれません。
私は現場の人間なので、こういう空気は嫌いじゃない。
むしろ、黙って食って帰るだけの店より、短い会話で気分が上がる。
ただし、静かに一人で食べたい夜には、タイミングを選んだ方がいいです。
人の温度がある店は、こちらの気分が荒れていると、逆にしんどく感じることがあります。
立地は便利ですが、駐車場がないのは職人には痛いです。
名古屋駅から徒歩圏内というのは、電車の人には最高です。
しかし私は、2010年前後のハイエースで動く日が多い。
そのため、駐車場なしは正直ひっかかります。
周辺にコインパーキングはありますが、時間帯によっては埋まる。
そして、飲む店なので、車で来るなら飲まない判断が必要になる。
ここは好みというより、生活の事情で分かれる部分です。
価格は“安いだけ”ではないですが、満足の筋が通っています。
中華そばがこの内容でこの価格なら、私は納得します。
また、小料理も、量が小さすぎて損した気分になるタイプではありませんでした。
ただし、あれもこれも頼むと、気づけばそれなりの額になります。
というのは、酒場の危険なところは、細かい満足が積み上がって、財布が静かに痩せるところです。
私は庶民目線なので、財布が薄い日は、最初に“締めを中華そばにする”と決めてから逆算します。
そうすると、失敗しにくい。
こんな人に向いています。
名駅西で「飲みたいけど、最後はちゃんとラーメンで締めたい」人には、にし〇は強いです。
そして、濃厚よりも、醤油の輪郭が好きな人。
また、焼酎と小料理で、胃を整えながら夜を終えたい人。
一方で、映える内装や、派手な盛り付けを優先する人には、刺さりづらい可能性があります。
私は、腹が満たされてナンボ派なので、ここはかなり好きでした。
最後に、初めて行く人への現場的アドバイスを書いておきます。
現金のみなので、財布を確認してから行くと安心です。
そして、初回は小料理を欲張りすぎない。
なぜなら、中華そばが“締めの顔をしながら、ちゃんと主役を取りにくる”からです。
また、分煙とはいえ席の空気の流れは時間帯で変わるので、気になる人は入店時に一言聞くと良いです。
ところで私は、完璧な正解ムーブを書くのが苦手で、つい本音が漏れます。
この店は、腹が減っている日に行くと、頼みすぎて反省する確率が高い。
でも、その反省が「また来る理由」になってしまう。
名古屋駅 ラーメンの中でも、椿町でこの着地ができる店は、意外と少ないです。
だから次も、現場の帰りに、名駅西の夜に吸い寄せられてしまう気がしています。

