名古屋市東区代官町の焼き肉、肉乃小野寺

名古屋の東区で焼肉を探すとき、私はいつも少しだけ背伸びしたい気持ちになります。

営業職という仕事柄、会食の場が多いからです。

そのため、料理がうまいだけでは足りず、空気が悪くならない店、相手の表情が曇らない店、そして自分の見栄がほどよく満たされる店を選びたくなります。

ただし、家には共働きの妻と小さな子どもが二人いて、住宅ローンもあります。

つまり、見栄と現実の板挟みで、私はだいたいいつも小さく焦っています。

ところで、今回の目的地は「肉乃小野寺」です。

住所は名古屋市東区代官町で、高岳駅から歩くと体感で少し距離があります。

また、ここは一階が精肉販売で、二階が焼肉の席という、いかにも肉に自信がある構えです。

私はこういう店に弱いです。

なぜなら、店の外観や導線が「うちは肉屋です」と言っている時点で、こちらの期待値が勝手に上がり、失敗したくない気持ちが加速するからです。

そして私は、失敗したときに平静を装うのが下手です。

今回は、その弱さも含めて、肉乃小野寺という店の夜を、会食目線と家族持ち目線の両方で、できるだけ生々しく書きます。

名古屋 焼肉、名古屋 牛タン、焼肉 個室、そして牛タンしゃぶしゃぶ 名古屋あたりの検索でたどり着いた人にも、判断材料になるように。

一方で、万人受けする優等生の感想は捨てます。

私は見栄っ張りで小心者なので、その分、店の良し悪しが妙に早く見えてしまうことがあります。

それを、正直に文章へ落とします。

代官町の夜に似合うかどうかを最初に試される。

高岳駅から歩いて向かう途中、私はスマホの地図を二回見返しました。
というのは、会食で遅刻するのが一番ダサいからです。
ただし、代官町のこのあたりは、駅前の賑やかさとは違って、灯りが点在する感じで、気持ちが少し落ち着きます。
そして店の前に着いた瞬間、一階が精肉販売という表示が目に入って、安心感が先に来ました。
肉屋がやっている焼肉屋というだけで、根拠のない信頼が湧くのは、我ながら単純です。
なお、入口のところで一瞬だけ迷います。
一階で肉を買う人と、二階で食べる人の動線が重なるからです。
私は会食で来たのに、なぜか精肉コーナーを横目で見てしまい、家に帰ってから子どもに焼いてやる肉を想像してしまいました。
その瞬間、私は営業スイッチと父親スイッチの切り替えに失敗しています。

二階に上がった瞬間の空気で、この店の方向性がわかる。

階段を上がると、席の配置がゆったりめで、テーブルも大きめです。
そのため、隣の会話が刺さりにくく、会食向きだと感じました。
また、暖簾や仕切りで視線が切れる席もあって、焼肉 個室を探している人が安心する理由がここで見えます。
ただし、ここで小さな違和感もありました。
全席喫煙可の店なので、席に着いた瞬間、衣服に匂いが残る未来が頭に浮かびます。
私はタバコが嫌いではありませんが、家に帰って子どもを抱き上げたときに、シャツから煙草の匂いがしたら、それだけで妻の目が冷えることを知っています。
そして私は、その冷えた目に弱いです。
つまり、この店は、雰囲気重視の会食には強い一方で、家庭の空気まで持ち帰りたくない人には注意が必要です。

メニューを開いた瞬間、想像より現実が強かった。

席に着いてメニューを見たとき、最初に感じたのは、肉の種類の多さよりも、店が「牛タン」を武器にしている気配でした。
厚切り牛タンや塩ねぎ牛タンが目立ち、さらに牛タンしゃぶしゃぶまである。
名古屋 牛タンで検索して来る人が多いのも、きっとこういう構成だからです。
そして私は、牛タンが好きなふりをして生きてきた人間です。
本当は赤身派なのに、会食の席では牛タンを頼むと無難に見えるので、つい頼みがちです。
この瞬間、私はかっこつけています。
ただし、かっこつけたまま注文すると大抵ミスるので、ここで一度、頭の中で電卓を叩きます。
なぜなら、予算感が夜で四千円から五千円あたりでも、頼み方で簡単に上振れする店だからです。
そして私は、領収書を切るときだけ急に偉そうになる自分が嫌いです。

最初の注文でやらかしそうになり、寸前で引き返す。

私は最初、勢いで「贅沢コース」みたいな名前のコースを頼みそうになりました。
というのは、営業は名前に弱いからです。
しかし、同席者の顔を見たとき、まだ腹の減り具合が読めない表情でした。
そこで私は一度引き返して、単品中心に切り替えます。
厚切り牛タンを入れつつ、黒毛和牛のイチボや上ロース、そしてホルモンも少し。
この判断は、会食の空気を壊さないためです。
ただし、私はここで一つ失敗します。
塩ねぎ牛タンを「とりあえず人数分で」と言いかけて、途中で言葉を飲み込みました。
なぜなら、人数分という言い方は、だいたい量の読み違えを生むからです。
私は以前、別の焼肉屋で人数分のタンを頼み、テーブルがタンだけで埋まって、相手が笑うしかない空気を作ったことがあります。
そしてその笑いは、優しさでできています。
今回は同じ轍を踏みたくないので、タンはまず一皿にします。
こういうところに、私の小心者が出ます。

店員さんの受け答えで、会食の勝率が上がる。

注文を取ってくれた店員さんは、こちらの迷いを急かさず、しかし説明は簡潔でした。
また、肉の焼き方を押し付けるタイプではなく、必要なときだけ軽く助け舟を出してくれる距離感です。
営業の私は、こういう距離感に弱いです。
なぜなら、相手の温度を読んで提案の強さを変える技術は、同業者として尊敬してしまうからです。
そして、尊敬した相手に対して、私は妙に丁寧になってしまいます。
そのため、会食の場でも変な空気になりにくい。
ここは、接客の質を重視する人にとって、安心材料です。

厚切り牛タンは、見た目が強いが、頼み方で印象が変わる。

厚切り牛タンが運ばれてきた瞬間、テーブルの雰囲気が一段明るくなりました。
肉の断面が厚く、焼く前から主役の顔をしています。
ただし、ここで私はまた迷います。
焼肉は、最初の一口でその夜の空気が決まるからです。
そして私は、最初の一口を外すと、その後ずっと挽回しようとして、注文が増えます。
つまり、私の財布が死にます。
ここは落ち着いて、火を入れすぎない。
外側が軽く色づいたところで引き上げると、噛んだときに弾力が残り、脂がじわっと出てきます。
味は濃すぎず、しかし肉の香りが勝つタイプで、見栄を張りたい会食でも絵になります。
一方で、ガッツリ濃いタレ派の人には、最初は物足りない可能性があります。
私は塩で食べる派なので、ここは好みに合いました。
正直、タレで白飯をかきこむ焼肉が至上だと思う人には、最初の感動は薄いかもしれません。

黒毛和牛の部位が多い店は、欲望が暴走しやすい。

イチボや上ロース、カイノミ、ランプなど、黒毛和牛の部位が並ぶと、私は急に勝ちたくなります。
なぜなら、会食で肉を選ぶ行為は、変な話ですが、相手への配慮を装った自己演出になるからです。
そして私は、自己演出が好きです。
ただし、ここでやると破綻します。
私は一度、上ロースを追加しようとして、同席者の「もう十分ですね」という笑顔に止められました。
その笑顔もまた、優しさでできています。
肉乃小野寺は、肉のラインナップが豊富だからこそ、冷静さが必要です。
合理的にいくなら、黒毛和牛の赤身系と脂の強い部位を一皿ずつにして、あとはホルモンでリズムを作る。
そうすると、味の波ができて、会話も持ちます。
会食は、料理だけで勝てません。
会話が止まると、肉がうまくても負けます。

ホルモンととんちゃんで、店の素顔が出る。

ホルモンを頼むと、店の下処理の力量が見えます。
そして、とんちゃんがある店は、地元の空気を持っていることが多いです。
肉乃小野寺のとんちゃんは、味噌やカレー、バジル塩など味付けの振れ幅があり、遊び心があります。
そのため、会食の場でも話題になりやすい。
ただし、私はここで量を読み違えかけました。
とんちゃんを「軽い枠」と思って追加しようとしたのですが、味付けがしっかりしていると、意外と腹に溜まります。
また、ホルモンは脂が強いので、赤身派の私でも後半にくるとペースが落ちます。
私はそこで、サンチュを追加して、口のリセットを作りました。
この判断は、家庭持ちの学習です。
子どもと外食するとき、途中で何かを挟まないと、最後まで機嫌が持たないのと同じです。

牛タンしゃぶしゃぶが、この店の記憶を持ち帰らせる。

ここで私は、店の名刺になる料理として、牛タンしゃぶしゃぶを選びます。
名古屋 焼肉で検索して来た人にとっても、牛タンしゃぶしゃぶ 名古屋というロングテールで刺さるのは、この一品です。
鍋が用意され、湯気が上がった瞬間、焼肉屋のテーブルが急に別世界になります。
そして私は、その切り替えに弱い。
なぜなら、焼肉の火と鍋の湯気は、会食の空気を柔らかくしてくれるからです。
タンをくぐらせると、色が変わるまでが早く、箸を止めるタイミングで性格が出ます。
私はせっかちなので、つい長く入れそうになり、危うく固くするところでした。
しかし、同席者が先にさっと引き上げたのを見て、私も真似します。
周りの客の注文や動きを見て、自分の判断が揺れる瞬間が、ここで確かにありました。
食感は、薄くても存在感があり、噛むとタンらしい弾力が残ります。
味は出汁の方向がやさしく、焼肉の脂で疲れた舌を戻してくれる。
向いている人は、焼肉を食べに来たのに途中で会話を落ち着かせたい人、あるいは肉の香りより食感の変化で満足したい人です。
一方で、煙とタレで殴られたいタイプの人には、パンチが弱く感じるかもしれません。
私はどちらかといえば後者に憧れていますが、実際は前者で助かりました。

ご飯おかわり自由という甘い罠に、営業は落ちやすい。

コースには、ご飯がおかわり自由という文言があります。
そのため、私はつい、白飯で整えたくなります。
しかし、会食の場で白飯をがっつくと、相手によっては品がないと思われるリスクがあります。
私はそのリスクを知っています。
ただし、知っていても腹は減ります。
そこで私は、最初は我慢して、肉を一通り回したあとに小さめのライスを入れました。
この小細工が、いかにも私です。
かっこつけたいのに、腹も満たしたい。
そして、最後にしれっとおかわりしたい。
肉乃小野寺は、そういう欲望を許してくれる店です。

立地の不便さは、店の格を上げることもあるが、遅刻の敵でもある。

高岳駅から徒歩で向かうと、歩けない距離ではありません。
ただし、初めての会食でこれをやると、相手によっては不安になります。
なぜなら、名古屋の会食は車移動の人も多いからです。
一方で、提携のコインパーキングがあり、パーキングチケット対応があるのは救いです。
私はアルファードで来るタイプの人間なので、駐車の逃げ道があるだけで心拍数が下がります。
なお、徒歩で来る人は、時間に余裕を持つのが正解です。
私は今回、余裕があるふりをして、実は五分前に小走りしました。
営業の余裕は、だいたい演出です。

全席喫煙可は、強みでもあり、はっきりと弱点でもある。

店内は居心地がよく、席間もゆったりしています。
そして、焼肉の煙に対して換気の配慮も感じます。
しかし、全席喫煙可という事実は、どうしても好みが分かれます。
私は喫煙者と同席しても平気ですが、家族の目線では話が変わります。
子連れで来たい人、あるいは翌日に服をそのまま仕事で着たい人は、そこを織り込む必要があります。
正直、ここを気にする人には向かないです。
私は会食で勝ちたい夜だけ、この店を選ぶ。
そういう割り切りができる人には、むしろ強い味方になります。

精肉店併設という看板は、帰り際に効いてくる。

食べ終わって階段を降りるとき、一階の精肉販売がまだ視界に入ります。
この導線がずるいです。
というのは、満腹の頭でも、肉のショーケースを見ると、家に持ち帰りたくなるからです。
私はそこで、少しだけ立ち止まりました。
そして、子どもが焼肉を食べる姿を想像して、財布の紐が緩みかけました。
ただし、私は理性で逃げます。
なぜなら、今日は会食で支出が確定しているからです。
この店は、食べたあとにもう一回、購買欲を揺らしてきます。
財布に自信がない日は、危険です。

会食向きか、ファミリー向きか、その答えは一つではない。

肉乃小野寺は、会食向き店としての条件を満たしています。
席がゆったりしていて、個室的に使える仕切りもあり、肉の見栄えが良い。
そして、牛タンや黒毛和牛といった言葉が、会話の中で自然に格を作ってくれます。
また、子連れ歓迎の情報もあり、家族利用の幅も見えます。
ただし、喫煙環境と夜営業中心という点で、ファミリーの使い方は工夫が要ります。
早めの時間に入り、さっと食べて帰る。
あるいは、夫婦だけの外出日に、子どもを預けて行く。
そういう使い分けが現実的です。
私は後者のほうが向いていると思いました。
なぜなら、私は家族サービスをしている顔をしながら、本当は少しだけ大人の夜が恋しいからです。

初来店で避けたほうがいい動きと、正解に近い動き。

初めて来るなら、最初から大きいコースに飛びつかないほうが安全です。
というのは、肉の好みと腹の減り具合が揃っていないと、コースは会食の場でズレを生むからです。
また、牛タン系を人数分で揃えるのも、危険な賭けです。
私はそれで過去に空気を固めたことがあります。
正解に近い動きは、まずは厚切り牛タンか塩ねぎ牛タンを一皿で入れて、黒毛和牛の赤身系を一皿、そしてホルモンでリズムを作ることです。
その上で、牛タンしゃぶしゃぶを入れると、夜の記憶が一段深くなります。
そして、最後にご飯かクッパ系で整える。
この流れなら、量の読み違いが起きにくく、相手の反応を見ながら調整できます。
営業の私は、調整できる余地がある店が好きです。
なぜなら、調整できない場面で、私はかっこ悪くなるからです。

この店が向いている人と、向かない人をはっきり言う。

向いているのは、名古屋の焼肉で店選びに失敗したくない人です。
また、個室焼肉の空気感を求めつつ、肉の質でも体面を保ちたい人です。
そして、牛タンしゃぶしゃぶという変化球で、会食の場を一段柔らかくしたい人です。
一方で、向かないのは、完全禁煙を求める人です。
また、駅近で迷わず入れる立地を最優先にする人です。
さらに、タレと白飯で豪快にいきたい人には、最初の一口の方向性が違うかもしれません。
私は塩と食感の変化が好きなので刺さりましたが、好みは分かれます。
こういうことを曖昧にすると、読者が店に行ってから困ります。
そして私は、読者を困らせる文章を書くと、夜に一人で反省します。
だから、ここは言い切ります。

肉乃小野寺のレビューまとめ

肉乃小野寺は、肉屋の矜持が二階に続いている店です。
そのため、外観と導線の時点で気持ちが上がり、注文の判断が難しくなる。
しかし、その難しさは、店の弱点ではなく、むしろ魅力の裏返しです。
私は見栄っ張りで、しかも小心者なので、この店の良さと危うさの両方が刺さりました。
会食で勝ちたい夜には、厚切り牛タンと牛タンしゃぶしゃぶが武器になります。
そして、家庭の空気まで背負って帰る日は、喫煙環境を含めて慎重になったほうがいい。
そういう現実的な線引きをしながら使うと、この店は頼れる存在になります。
私は次に来るとき、きっとまたメニューを開いた瞬間に、かっこつけてしまうと思います。
ただし、そのかっこつけを自覚したまま、量を読み違えず、相手の表情を見ながら肉を選べたら。
その夜は、たぶん失敗しないです。