営業という仕事をしていると、「店選び」というのは実はかなり神経を使うものです。
というのは、料理の味が美味しいだけでは足りないからです。
店の外観、空間の雰囲気、席の配置、接客の距離感、価格の納得感。
それらすべてが整って、ようやく「この店を選んで正解だった」と言えるからです。
自分は39歳、営業職です。
外回りが多く、会食もそれなりにあります。
そして正直に言うと、ちょっと見栄も張りたいタイプです。
アルファードに乗っていますし、後輩や取引先と食事に行くときは「ちゃんとした店を知っている人」だと思われたいのです。
しかし、家庭では住宅ローンもあります。
子供も二人います。
だから無限に高い店に行けるわけでもありません。
そのため、外食ではいつも考えます。
- 雰囲気はいいか
- 個室はあるか
- 料理は外さないか
- 価格は会食でも成立するか
- このバランスを満たす店は、実はそれほど多くありません。
そんな自分が、名古屋の新栄エリアでよく名前を聞く焼肉店があります。
「竹千代(タケチヨ)」です。
焼肉というジャンルは、営業職にとって非常に使いやすい店種です。
というのは、個室があることが多く、料理もシェアでき、会話が弾みやすいからです。
ただし、その分だけ店のレベル差も大きい。
肉は良いけれど店が雑然としている。
雰囲気は良いけれど価格が高すぎる。
そんな店も少なくありません。
では、竹千代はどうなのか。
正直に言うと、最初は「新栄の焼肉屋の一つだろう」くらいの軽い気持ちでした。
しかし実際に足を運んでみると、この店は思っていたよりずっと“営業向きの焼肉店”でした。
深夜まで営業している。
個室がある。
肉の質が安定している。
そして何より、店の空気が落ち着いている。
ただし、もちろん万能ではありません。
人によっては合わないポイントもあります。
この記事では、そんな竹千代について、営業マンの目線から、かなり正直に書いていきます。
正解ムーブだけではなく、迷った注文や、ちょっとした判断ミスも含めてです。
店の評価というより、
「一人の客がこの店でどう過ごしたか」。
そのリアルを書いていこうと思います。
高岳の焼肉店「竹千代」
名古屋市東区葵。
高岳駅から徒歩5分ほどの場所に、焼肉店「竹千代」があります。
新栄町駅からも近く、そして高岳エリアにも歩ける距離です。
そのため、営業の会食や会社の飲み会にも使われやすい立地と言えるでしょう。
外観は和風の落ち着いた雰囲気です。
派手な看板ではなく、どちらかと言うと“大人の焼肉店”という印象です。
この時点で、少し安心しました。
というのは、営業の会食では「入った瞬間の空気」がかなり重要だからです。
店の前で一度立ち止まりました。
ふと考えます。
「今日はコースにするか、それとも単品か。」
会食ならコースが安全です。
ただ、自分は一人です。
しかも今日は、純粋に店の様子を見たい。
そのため、単品注文にすることにしました。
店内の空気と席の印象
店に入ると、まず感じたのは静かさでした。
焼肉店というと、どうしても賑やかな店が多い。
煙が立ちこめていて、店員さんの声が飛び交う。
しかし、この店は少し違います。
BGMはジャズ。
照明は落ち着いた暖色。
そのため、空気がかなり穏やかです。
案内された席に座った瞬間、少し肩の力が抜けました。
営業という仕事は、普段かなり気を使います。
だからこそ、こういう空間はありがたい。
また、席の配置も悪くありません。
隣席との距離がほどよくあり、会話が聞こえにくい。
接待でも使える設計です。
ただし一方で、店内はそこまで広くありません。
満席になると少し賑やかになる可能性はありそうです。
静かな焼肉を求める人は、早い時間のほうが良いでしょう。
良い肉を厳正しているメニュー
席に座ると、メニューが運ばれてきました。
ここで、少し想像と違うことに気づきました。
「思ったより高級焼肉だ。」
例えば
- 黒タン
- シャトーブリアン
- サーロイン焼きしゃぶ
など、明らかに良い肉が並んでいます。
もちろん、それは悪いことではありません。
しかし、営業目線だと少し考えます。
「ここは会食で使うと、そこそこ予算いくな。」
ただ、単品の肉もあります。
- カルビ
- ロース
- ハラミ
そのため、注文の幅はあります。
最初は黒タンを頼もうと思いました。
しかし、ここで少し迷いました。
黒タンは高い。
そして量がそれほど多くありません。
一人焼肉で最初に頼む肉としては、少し重い気がします。
そのため、最初の注文は
- 塩タン
- 上ハラミ
- サラダ
に変更しました。
結果として、この判断は正解でした。
塩タンの味や特徴
まず最初に出てきたのが塩タンです。
量は、5〜6枚ほど。
一人焼肉にはちょうど良い量です。
肉の厚みは中厚。
薄すぎず、厚すぎず。
焼いてみると、脂の香りが上がります。
食べてみると、かなり素直な味です。
塩のバランスも良い。
最近はレモンを強く推す店も多いですが、ここは塩だけでも十分いけます。
そして思ったのは
「この店、肉の下処理が丁寧だ。」
臭みがほぼありません。
焼肉でここが雑だと、すぐにわかります。
しかし、この店はそれがありません。
営業の会食で焼肉を使う場合、こういう安定感は非常に重要です。
上ハラミの味や特徴
次に上ハラミです。
このハラミ、かなり厚みがあります。
見た目はほぼステーキです。
焼くと脂がじわっと出てきます。
食べてみると、肉の旨味が強い。
そして柔らかい。
ただし、ここで少し迷いが生まれました。
「これ、結構重いな。」
ハラミは好きです。
しかし、この厚さだとボリュームがあります。
もし複数人で来ていたら、ちょうど良いでしょう。
ただ、一人だと少し満腹ペースが早くなります。
正直、ここで少し後悔しました。
最初はロースにしておけばよかったかもしれません。
気になるサーロイン焼きしゃぶ
隣の席の料理が運ばれてきて気になりました。
それがサーロイン焼きしゃぶです。
見るからに美味しそうな肉。
霜降りです。
思わず、目がいきました。
「やっぱりあれ頼めばよかったかな。」
営業という仕事をしていると、こういう心理がよくあります。
他人の注文が気になるのです。
しかし、冷静になります。
サーロインは重い。
しかも今すでにハラミを食べています。
ここで頼むと、たぶん後半がつらい。
そのため、予定変更。
追加注文は
冷麺にしました。
冷麺の味や特徴
この判断は、かなり良かったです。
盛岡冷麺です。
量は普通サイズ。
一人にはちょうど良いです。
スープはあっさり。
酸味もほどよい。
焼肉のあとにちょうど良い味です。
また、麺のコシが強い。
この冷麺、正直かなりレベル高いです。
焼肉店の冷麺は、店によってかなり差があります。
しかし、この店は完成度が高い。
脂っこい肉を食べた後でも、するっと食べられます。
接客の印象
接客は丁寧です。
過度にフレンドリーではありません。
しかし、距離感がちょうど良い。
営業の会食では、このバランスが重要です。
というのは、店員が話に入りすぎると空気が崩れるからです。
この店はそれがありません。
注文タイミングも良い。
皿の下げ方も丁寧です。
正直に言うと合わない人もいる
ただし、この店は万人向けではないと思います。
例えば
- 安い焼肉を求める人
- 大衆焼肉が好きな人
には向かないでしょう。
価格帯は中価格〜やや高めです。
また、肉も脂がしっかりしています。
そのため
「ガッツリ食べたい若者焼肉」
とは少し違います。
個人的には
- 会食
- デート
- 落ち着いた焼肉
この用途が合うと思います。
営業目線での評価
営業目線で言うと、この店はかなり使いやすいです。
理由は3つあります。
- 立地が良い
- 個室がある
- 深夜まで営業
この条件はかなり強いです。
ただし、接待で使うなら予算は少し見ておいたほうが良いでしょう。
それでも
「失敗しない焼肉店」
という意味では、かなり信頼できる店だと思います。
そして正直に言うと、自分はこういう店が好きです。
派手ではない。
しかし、ちゃんと美味しい。
営業という仕事は、見栄と現実のバランスです。
この店は、そのバランスにかなり近い焼肉店でした。

