スープを一口すすった瞬間、思わず箸が止まった。
鶏の旨味が、静かに、しかし確かに広がってくる。
気づいたら次の一口を急いでいた。
名古屋駅から歩いて5分ほどの路地に、「らーめん吟雅」はある。
ライターナカムラ
ライターたかちゃん
素材も、かえしも、チャーシューまで、鶏の世界観を軸に組み立てられたラーメン専門店。
今回はらーめん吟雅をご紹介します。
基本情報
| 店名 | らーめん吟雅 |
|---|---|
| 郵便番号 | 〒451-0045 |
| 住所 | 愛知県名古屋市西区名駅3-9-27 |
| 営業時間 | 月 11:30-15:00/18:01-21:00 火・水・木・金・土 11:30-15:00/18:00-21:00 日 11:30-15:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 交通手段 | 名古屋駅から徒歩5分/国際センター駅から423m |
| 支払い方法 | 現金のみ |
| お問い合わせ | 052-589-1511 |
グーグルマップ
設備
| 席数 | カウンター15席 |
|---|---|
| 個室 | 無し |
| 貸切 | 不可 |
| 喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 | 無し |
| 設備 | カウンター席あり |
| お子様連れ | 可能※子ども用椅子は無し |
一人でラーメンに集中したい人に最適な空間です。
メニュー
| 鶏醤油らーめん | 880円 |
|---|---|
| 鶏白湯らーめん | 880円 |
| 特製鶏醤油らーめん | 1,230円 |
| 特製鶏白湯らーめん | 1,230円 |
| まぜそば(追い飯付) | 970円 |
| 和え玉 | 270円 |
| 濃厚卵のTKG | 230円 |
| 豚レアチャーシュー丼 | 350円 |
大きく分けると「鶏醤油」と「鶏白湯」の二本柱。
それぞれに「通常」「肉まし」「特製」の3段階が用意されている。
実食

今回は看板メニューのひとつ「鶏醤油らーめん」を注文。
ライターたかちゃん
丼が目の前に置かれたとき鶏の澄んだ香りが湯気とともに立ち上がってきた。
いわゆる「鶏系ラーメン」によくある重い動物臭とは違う。
もっと穏やかで、落ち着きがある。
そしてスープをれんげで一口。
熱い。そして美味い。
醤油の輪郭がしっかりしている。
ライターたかちゃん
主張が強すぎず、それでいてぼんやりもしていない。
かえしに使っている湯浅醤油、足助仕込みの白たまり、愛桜みりん、この組み合わせが生み出しているのだろうと思いながら飲んでいた。
麺を持ち上げると、細め・ストレート系の麺がスルンとした動きでほぐれた。
ライターたかちゃん
噛めば噛むほど弾力を感じ、喉越しが気持ちよく、気がつくと次々と麺を手繰っていた。
スープの吸収が早いわけではなく、むしろ表面でちゃんとスープを纏いながら食べ進められる、そういう麺の質感だ。
具材を一つずつ確認していく。
豚レアチャーシューは、切り口が見るからに柔らかそうで、箸で持った時点から分かる。
ライターたかちゃん
脂の主張が強すぎないのに、食べ応えはちゃんとある。
これは確かに評価が高い理由が分かる。
鶏チャーシューはレモンとバジルに漬けてあるというもので、食べるとほのかな酸みと香草感がある。
重くなりがちな鶏系スープの中で、清涼感のある役割を担っている印象だった。
豚と鶏、それぞれ別の調理法で作り分けている設計が、一杯の中でのバランスを作っている。
料理の考察

スープについて
鶏醤油と鶏白湯、この二本柱の設計には、作り手の明確な意図を感じる。
鶏醤油のスープは「国産親鳥ガラ」と「奥美濃古地鶏の丸鶏」を使っているとされている。
長時間炊いても崩れない骨格を持つ素材
岐阜県を原産とするブランド鶏
肉質・脂質ともに品質管理が難しい
この二種を合わせることで、一本調子ではなく、複層的な鶏の旨味が作られているのだと思う。
ただし実際の炊き方や抽出温度などの製法的な詳細は確認できないので、あくまでスープを飲んで受けた印象としての考察になる。
ライターたかちゃん
鶏系清湯によくある「旨味は出ているけれど水っぽい」という方向とは違い、しっかり旨味が乗っているのに雑味や重さがない。
このバランスは、素材の質と抽出の丁寧さが両方揃わないと出にくい。
かえしについて
かえしは、湯浅醤油・足助仕込み白たまり・愛桜みりんという三素材の組み合わせが紹介されている。
地元愛知の素材を軸にしながら、湯浅醤油でその骨格を作る構成は、単に「醤油ラーメン」という枠を超えた丁寧さを感じさせる。
和歌山を代表する醸造醤油で、旨味の深さと柔らかさが特徴
愛知・足助産で、色は薄いが旨味・甘みのコクが強い
愛知県産の本みりんで、甘みの質が穏やか
鶏白湯について

鶏白湯は、鶏・野菜・魚介の「トリプルスープ」という構成を取っているとされている。
実際に飲んでみると、濃厚ではあるけれど飲み続けられる。
単純な鶏白湯にありがちな「後半で飽きる」という感覚が少ない。
ライターたかちゃん
エスプーマを使った演出も見た目の印象を高めながら、口当たりの変化を作り出している。
ライターナカムラ
チャーシューを「豚レア」と「鶏・レモンバジル漬け」で作り分けているのも面白い設計で、重さと清涼感を一杯の中に共存させる意図を感じた。
全体として、素材の選定から具材の作り込みまで、方向性が一本筋で通っている店だと思う。
店の雰囲気

カウンター15席のみ。
ライターたかちゃん
席の間隔に配慮がある印象で、一人でラーメンに向き合うための空間として機能している。
カウンターの向こうで調理が進んでいる気配があって、音や動きが自然に目に入ってくる。
過剰に演出された感じはなく、淡々と、しかし丁寧に、という厨房の空気感だった。
内装について
内装は「清潔感のある高級感」という評価通りで、いわゆる町ラーメン屋の雑多な感じとは距離がある。
壁や什器の色味が落ち着いていて、全体的にトーンが揃っている。
「整えられた専門店」という言葉がそのまま当てはまる。
ライターナカムラ
ライターたかちゃん
一人で来ている客が多く、名駅周辺の会社員や、ラーメンを目的に来ている人たちが中心という印象だった。
ファミリーや子供連れにも対応はしているが、子供用の椅子はないし、構造的には少人数・一人客向きだ。
接客について
接客については、レビューで「声が聞き取りづらい」という指摘もある。
自分が訪問した印象としても、対応が過剰に丁寧というわけではなく、静かに仕事をしている、という感じだった。
それが「そっけない」に見えるか「プロっぽい」に見えるかは、受け取る側の好みによるだろう。
ライターたかちゃん
ライターナカムラ
レビューまとめ
【味】★★★☆☆
鶏清湯は澄んでいながら旨味がしっかり乗っている。
醤油との組み合わせの完成度が高く、飲み終えてからも余韻がある。
鶏白湯は濃厚だが重さを感じにくく、後半まで飲み続けられる。
【ボリューム】★★★☆☆
通常の一杯は量としては標準的。
「肉まし」や「特製」、サイドの丼ものを組み合わせれば腹いっぱいにはなれる。
最初から特製か肉ましを選ぶのが後悔しない選択肢かもしれない。
【価格・コスパ】★★★★☆
ラーメン1杯880円は名駅エリアのラーメン専門店としてはかなり安い。
素材の質・具材の作り込みを考えると納得感がある水準だと思う。
サイドを追加すると1,500円前後になるが、それでも高い印象にはならなかった。
【雰囲気】★★★★☆
清潔感があり、整った空間。
一人で集中して食べたい人には合っている。
会話や長居より、食に向き合う場所として使うのが正解だ。
【一人利用しやすさ】★★★★★
カウンターのみという構成そのものが、一人利用に最適化されている。
名駅周辺で一人ランチの行き先に迷ったとき、候補として真っ先に挙げていい。
まとめ

素材の選定、かえしの構成、チャーシューの作り分け。
どれも手を抜かずに積み上げた結果が、スープ一口に滲んでいる。
ライターたかちゃん
清湯の澄んだ旨味で、この店の軸を最初に掴んでおく。
次に来たときに鶏白湯を選ぶと、二本柱の対比がより楽しめる。
レアチャーシューの評価が高いのは間違いないので、通常の一杯で物足りなさを感じそうな人は最初から「肉まし」か「特製」を選んでおくと後悔がない。

